お花を習うとは考えてもいなかったのですが、
叔母が、「あんたは、親が無いのだから、
お花を習って資格を持っていたら

嫁入り道具になるから」と言って、
近所に出張稽古に来られていた先生に申し込まれて
しぶしぶ出掛けました。



夜の8時から、お稽古が始まるので、
会社に行ってても
頼まれものの人形を作っていても、
困る時間帯ではないので・・・
 習いながら、ノートにスケッチと要点ポイント、
用語など書き記していました。


終わって、ご挨拶しょうとしたら
「ちょとノート見せて」と私の側に来られました

お見せすると、眺められたら、すぐに次のページに
地図と住所、電話番号を記され
「今週の日曜日10時に来て下さい」との事。




何も解らずに寄せて戴きますと、何千坪の大きなお庭
大勢集まって来られて研修会が始まりました。


 休憩の時「あんたさん見かけない顔やけど、
いつ師範披露されたん」との声。
驚いてしまいました。
入ったばかりの者を、右も左も解らないのに参加させて
何と言う事だろうと不思議がっていると、
「お昼用意しているから、おいで」と
違う声が掛かるので、ついて行くと
先生が居られて「よう来られたな」と笑顔。


ほっとしていると案内して下さった方が、
「私は、副家元ですが、この人が家元です」と紹介され、
何と場違いな所に来てしまったのかと戸惑っていると

あなたの習う態度、ノートの絵、ポイント全て素晴らしい、
師範以上と判断したから研修会に来てもらったのです」
びっくりの連続でした。
それが、花道家として歩く第一歩でした。



あちら、こちらの展示会が有る度に、
お家元は、連れて行って下さり、
その主催のお家元に紹介して戴けました。
有名な流派のお家元さんも、
展示会や国華会(大学の勉強)で
お会いしても、いつも声を掛けて戴けました。

25歳で結婚した時には、自宅と職場に100人以上の
お弟子さんを抱えていました。



     


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