たまからのママは長い間、大変な病気と闘っていました。
20歳台後半、首を撫でると少し膨らんできている様に思えて
健康診断の時に内科の先生に「バセドー」と違いますか?
とお尋ねしても、いつも「大丈夫、大丈夫・・・手も震えていないし、
目も、とび出していないから
」と言われて安心していました。


 それから、何十年もの間に風邪をひいたりして、何人かの先生に
同じ質問しても、検査するでなく大丈夫で暮らしてきました。
いつも暑がりで、汗かきでしたし、生まれつき心臓の弁が弱いので
疲れを溜めないように生活をしていました。


もうすぐ60歳になろうとした頃、食べ物を飲み込む時、もずくや
糸こんにゃくは、ゆっくり食べないと喉に詰まりそうに成ってきました。


検査に行くと、胆石の小さいのが胆管の入り口近くに有るとの事。
心臓の検査から、何度も調べ直され、食道、十二指腸、
喉の異常は無かったのですが、喉の肉腫を採取され、良性でしたが
甲状腺機能亢進症でした。


ヨード食が駄目だそうですが、
昆布や若布、ひじき等の海藻類が大好きでよく食べていました。


4ヶ月もの長い検査の間に、胆石の痛みは、痛さを堪えられない
状態で転がり回り、心臓の機能も弱くなり息苦しくて、
空気を探す毎日でした。


病院に辿り着くにも10分までの距離が歩けなかったのです。
タクシーで往復しても受付で動けなくなり、看護婦さんに抱えられ
車椅子で診察室まで運んでもらった時も有りました。


衰弱して検査の間に2回も、病院から病院へと救急車の
お世話にも成りました。



たまからが、泳げるようになったのを見たので、
気持ちの張りが無くなったのか、
一度に疲れが溢れ出したのでしょう。
入院したら、生活を自分で出来るのかも心配でしたが、
「手術して早く元気に成って・・・」と、たまからに言ってもらえて
心が決まりました。





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